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リファラースパムとは?急にアクセスが増えたときの対策は?

Google Analyticsなどで、アクセス解析をしていて急にアクセスが増えることがあります。
その多くはリファラースパムと呼ばれるものです。この記事ではリファラースパムとは何か、リファラースパムの対策方法を解説していきます。

怪しい参照元が確認できた場合は、アクセスせずに放置するか対策を行ってください。

リファラースパムとは

リファラースパム(Referrer Spam)とは、ウェブサイトのアクセス解析データに偽のリファラー情報を送り込む行為を指します。スパマーは、アクセス解析ツールのリファラーリストに自分のサイトのURLを表示させることで、ウェブマスターの興味を引き、スパマーのサイトへアクセスさせることを目的としています。これは検索エンジン最適化(SEO)の一環として行われることが多く、その影響で正確なアクセス解析が困難になります。

リファラースパムが問題となるのは、主に次のような理由からです。
データの汚染:偽のリファラー情報が混入することで、正確なアクセス解析ができなくなります。
リソースの無駄:ウェブマスターがスパムの除去に時間と労力を費やす必要が生じます。
セキュリティリスク:スパムサイトには悪意のあるコンテンツやマルウェアが含まれている場合があります。

リファラースパムの仕組み

リファラースパムは、主に2つの方法で行われます。

1.ゴーストスパム
ゴーストスパムは、実際にウェブサイトに訪問せずに、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールに直接偽のデータを送信します。これにより、ウェブサーバーには負荷がかからず、解析ツールのデータだけが汚染されます。スパマーはGoogle AnalyticsのトラッキングIDを知るだけで、この手法を利用できます。

2.クローラースパム:
クローラースパムは、実際にウェブサイトを訪問するボットを使ってリファラー情報を送信します。これにより、ウェブサーバーのログにも偽のリファラー情報が残ります。クローラースパムはサーバーに負荷をかけるため、サーバーのパフォーマンスに影響を与えることもあります。

リファラースパムの影響

リファラースパムがウェブサイトに与える影響は多岐にわたります。主な影響を以下にまとめます。

1. アクセス解析の精度低下

リファラースパムの最も直接的な影響は、アクセス解析の精度が低下することです。偽のリファラー情報が大量に含まれると、実際の訪問者数や行動を正確に把握することが困難になります。これにより、マーケティング戦略やウェブサイトの改善施策に悪影響を与える可能性があります。

2. サーバーリソースの消費

クローラースパムは実際にウェブサーバーにアクセスするため、サーバーリソースを消費します。これにより、サーバーのパフォーマンスが低下し、正当な訪問者に対する応答速度が遅くなることがあります。特に、リソースが限られている共有ホスティング環境では、顕著な問題となることがあります。

3. SEOへの悪影響

リファラースパムが原因で、リファラーリストに不正なリンクが含まれると、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。これにより、ウェブサイトの検索エンジンランキングが低下し、オーガニックトラフィックが減少することがあります。

リファラースパムの対策方法

リファラースパムに対する効果的な対策方法をいくつか紹介します。

1. Google Analyticsフィルターの設定

Google Analyticsを使用している場合、フィルターを設定することでリファラースパムを除外することができます。以下は、その手順です:

1. Google Analyticsにログインします。
2. 対象のビューを選択します。
3. 「管理」メニューから「フィルター」を選択します。
4. 「フィルターを追加」をクリックします。
5. フィルター名を入力し、「カスタム」を選択します。
6. フィルタータイプで「除外」を選択し、「キャンペーンのソース」を選びます。
7. フィルターパターンにスパムドメインを入力します。

2. .htaccessファイルの利用

Apacheサーバーを使用している場合、.htaccessファイルを編集して特定のリファラーをブロックすることができます。以下は、その例です:

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_REFERER} example\.com [NC,OR]
RewriteCond %{HTTP_REFERER} spammer\.com [NC]
RewriteRule .* - [F]

3. リファラースパムリストの定期的な更新

リファラースパムのドメインリストは定期的に更新されるため、最新のリストを入手し、フィルターやブロックリストに追加することが重要です。以下のサイトで最新のスパムドメインリストを確認できます。
Spamhaus
https://www.spamhaus.org/
Referrer Spam Blocker
https://github.com/piwik/referrer-spam-blacklist

まとめ

リファラースパムはウェブサイトのアクセス解析データを汚染し、正確なデータ収集を妨げるだけでなく、サーバーリソースを消費し、SEOにも悪影響を与えます。ゴーストスパムとクローラースパムの2種類が存在し、それぞれに対策が必要です。Google Analyticsのフィルター設定や.htaccessファイルの編集、定期的なスパムドメインリストの更新を行うことで、リファラースパムの影響を最小限に抑えることができます。

参照リンク:
Google Analyticsヘルプセンター
https://support.google.com/analytics/answer/1033017?hl=ja
Spamhaus
https://www.spamhaus.org/
Referrer Spam Blocker
https://github.com/piwik/referrer-spam-blacklist


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